|
“ロンドンブーツ”それは革製で、ヒールの高さは実に10センチもあった。
「身長165センチの人が履けば、175センチの高さの視点で世の中が見られるんです。そう快そのものですよ。足の短い日本の男性だからこそ、あれだけウケたのでは」と、細野氏はその人気の理由を説明する。
ただ、ヒールが高いだけでは基本的に女性のハイヒールと変わりはない。ロンドンブーツのロンドンブーツたるゆえんは、さらにストームというパンを靴底の前部に付け、4センチも高くしたことだった。このことにより、靴底全体の“底上げ”が可能になったのである。
「ストームは、10ミリのスポンジを重ね合わせて成型したもの。これがあったから、男でもラクに履けたんですよ」と細野氏。そして、このブーツが口コミでだんだん広まって若者の間に定着してくると、ストームをカラーにしてくれとか、ヒールを13センチにしてくれなどというオーダーが増えてきたという。
「それに星のマークをアップリケしたり、ユニオンジャックをのせたり、ヘビ柄なんかをあしらったこともあります。個性的にしようとしたんですね」
|